再びの恋

 宮沢賢治の「虔十(けんじゅう)公園林」を朗読で聞いた。イトウヤコーヒーファクトリーで開かれ た渡辺祥子さんと佐藤正隆さんの「朗読とクラシックギターのコンサート」の一こま。柔らかなギターの調べに乗せ、語られる物語は影絵となって頭の中に浮んでは消えた▼中学生のころ、宮沢賢治の世界 にのめりこんでいた。透明な下敷きにはアイドルの写真や人気漫画のイラストの代わりに「春と修羅」 の詩を挟んでいた。なぜ、そこまで引かれたのかは今でも分からないが、「恋」のようなものだったと 思う▼「恋」だからこそ、自分の思いと違うものに出あうと、ショックを受けた。強烈な熱情は次第に 冷め、いまも好きな作家に変わりはないが、最近ではその作品を読むことはなくなっていた▼「虔十公 園林」は恥ずかしながら読んでいなかった作品の一つ。「銀河鉄道の夜」をオーケストラとするならば 、室内楽的と評されるという。確かに「グスコーブドリの伝記」などに比べると、聞き終わったときは あっけない思いがした。が、心に感じたぬくもりは1週間たった今も消えずに残っている▼賢治の作品はどこか雨の日に似合う。もう一度、読み返してみようか。(

価値観の共存をめざす

 28日は桐生市の春の市民一斉清掃である。家の周りや地域の道端、空き地などで、朝早くから各町会が、のびた草の刈り取りや、ごみ集めに精を出す。

不安や不満抱え込まず楽しい育児を、産後ケアサークル始動

産後ケアのサークル

 5月から、桐生市立境野公民館の和室で「産後ケア」のサークル活動が始まった。心身ともに不安定な若い母親たちを支援しようと、桐生市出身で産後指導士の資格を持つ辻貴代さん(40)が中心となってスタートした取り組み。「母親どうし、不安や不満を吐露できる場にしたい。子どもを産み、育てたいと思えるような地域になれば」と、辻さんは抱負を語る。

笠懸図書館新コーナー、“利用者目線”の特集棚が好評

 みどり市立笠懸図書館に利用者による本の特集コーナーが誕生した。第1弾は笠懸町在住の太田いとさん(8)りこさん(4)の姉妹で、子どもの読者目線で選んだ本が人気となっている。

ひめたま祭

 この時期に真夏日はやめてほしい。とはいっても自然のことなので仕方がないとあきらめるか▼足利市の中橋下の河川敷で毎年、春と秋に行われている「足利ひめたま祭」。アニメやゲームのキャラクターが自動車やバイクの車体に描かれている「痛車」の展示が中心のイベントだ。21日に春の祭りが行われ、過去最高の約600台が各地から集結。合わせてキャラクターになりきる「コスプレ」の参加者も今回は目立った▼自動車は展示に3000円、バイクは1500円かかるのだが、自慢の「痛車」を「見せたい」「“同好の士”と語り合いたい」というオーナーたちがこぞって参加している。実際、車を囲んで熱心に「こだわり」の部分について話し合っている姿もあった。参加者に話を聞いてみると「この会場はロケーションがいい」という答えがいくつも返ってくる。河川敷というオープンスペースながらも、橋や堤防、川に囲まれた「ゆるい閉鎖空間」がいいらしい。気兼ねすることなく思い切り楽しめるのだそうだ▼この「ひめたま祭」、当初は「何やってるんだろう」という目もあったというが、今ではすっかり足利の欠かせない名物になっている。ほんと足利の文化は幅広いと感じている。(