創業300年の矢野、初の通史発刊

 創業300年を迎えた矢野(鑓田実社長)は、記念誌「矢野三百年のあゆみ」を発刊した。初代矢野久左衛門が近江国日野町から行商をはじめて桐生新町に来住したのが享保2(1717)年、2代目久左衛門が寛延元(48)年に二丁目に店舗を構え、時流を見据えつつ信用第一、「有鄰」の精神で商いを続けてきた。近江を出て他国で300年も事業を継続しているのは矢野だけということで、初の通史に近江日野商人館の満田良順館長は「創業300年の老舗は世界遺産に匹敵する稀有(けう)な存在」とたたえている。

ロケ始まる きりゅう映画祭で公開の新作短編

 第7回きりゅう映画祭(10月8日開催予定、桐生青年会議所主催)で公開する新作短編「リクエスト・コンフュージョン」(マキタカズオミ監督)のロケが20日から始まった。同日午前は桐生市本町五丁目の「ココトモ」で、本物の同人サークルが参加し、同人誌即売会のシーンを撮影。終了後の午後は実際に即売会を催した。

日常の風景に

 桐生青年会議所が主催し、秋に開催する短編映画祭「きりゅう映画祭」で上映される短編作品のロケが20日から始まった。午前中は同人誌の売り買いを撮るため、本当の即売会を兼ねて人を集めて、撮影するというユニークな試みが企画された▼都心から日帰りできる距離で、昔ながらのまち並みと古い建物が残り、豊かな自然に恵まれた桐生地域。その特徴と地勢のおかげで、ドラマや映画、CMのロケ地として重宝され、もはや日常になった感がある。受け入れる市民の側も、いい意味で慣れてきているのではないだろうか▼映画でこの地域の素晴らしさを発信しようと力を尽くしてきた青年会議所や、撮影に関わるさまざまな調整やエキストラの募集を担う民間団体の「わたらせフィルムコミッション」の果たしてきた役割も大きい▼映画祭の作品を基に長編となった「リトル京太の冒険」(大川五月監督)や、地場産業の繊維とアイドルとを結びつけた昨年発表のコメディー「堕ちる」(村山和也監督)は映画館での上映も果たした▼映像と物語を通じ、桐生・みどり両市の存在が市外だけでなく、国外まで伝わっていく。波紋の一つ一つが大きく広がっていくといい。(

重伝建で修復進む 入居者を紹介、成功事例に

 桐生新町重要伝統的建造物群保存地区に選定されて5年になる桐生市本町一・二丁目で、民家や長屋、蔵などの建造物の修理修景が進んでいる。桐生市の補助金を受けた件数は2013年度から4年間で25件で、当初は老朽化に加えて2011年の東日本大震災による被害の修理が主だったが、ここ数年は伝統的建造物を保存活用するための修復に移ってきた。多くを手掛ける1級建築士の大内栄さん(60)=本町二丁目=は地元「商盛会」会長でもあり、「直して使って残す、成功事例を増やし、住んで魅力あるまちにしたい」と語る。

錦町二で住宅2棟全焼 焼け跡から遺体、家人か

 18日午後9時半ごろ、桐生市錦町二丁目、山田福一さん(66)方から出火、木造2階建て住宅と東隣の加藤清さん(61)方木造平屋建て住宅の2棟を全焼したほか、近隣の物置などを焼き、約2時間後に鎮火した。山田さん方焼け跡から遺体1体が見つかった。桐生署は山田さんと連絡が取れなくなっていることから、遺体は山田さんとみて身元確認を急ぐとともに出火原因を調べている。