破産申請取り下げ 「鉾座」競売懸念の声受け

 桐生祇園祭の鉾と屋台を常設展示する唯一の施設「あーとほーる鉾座(ほこざ)」(桐生市本町四丁目)を所有管理する桐生本町四丁目商店街振興組合(佐々木裕理事長、27組合員)が、前橋地裁桐生支部への自己破産申請を取り下げていたことが、12日までに分かった。取り下げた理由について佐々木理事長は「鉾座の競売を懸念する声が多いため、破産申請をいったん取り下げ、最後にもう一度だけ鉾座存続の方策を探りたい」と説明。来年1月末までに解決策を見いだせなければ、再び破産申請を行うとしている。

下山さんが「美しい風景写真100人展」入選

 桐生市境野町在住の下山達夫さん(72)が東日本大震災前に岩手県陸前高田市で撮影した写真「黎明(れいめい)に染まる」が富士フイルムと隔月刊風景写真が共催する「第13回美しい風景写真100人展」に入選した。「作品にして残しておきたいと考えていたので、うれしい」と話している。

まぶしい青空

 恩師から「きょう、ぞうき林だったでしょう?」と連絡が来たのは、ちょうど昨年の今時分。本欄を担当していると知って、書いた日を当てる約束だった。正解だと伝えると「昔から変わってないもん」だそうな▼「小学1年生から変わらない」なんて言われると、正直ちょっと微妙な気持ち。だけど逆に言えばあの頃も、子どもだからと高をくくらず本質を見てくれていたのか。その上で約25年、つながってくれていたのか。縁とは糸のようなもので、維持するには小さな偶然の積み重ねと互いの意思が必要だ▼四半世紀つむがれた細く長い糸の始まりには、生意気でこざかしく面倒な6歳児を温かく見つめる存在があった。先へたぐれば、今のこの身を前向きにとらえてくれる視線に気づく▼歩む道を照らしてくれた人、将来に向けて導いてくれた人、弱ったときに手を差しのべてくれた人。恩師の定義はそれぞれで、まつわる物語もそれぞれ。ドラマのような熱い師弟関係はなかったけれど、出会いとつながりはこの胸に深く残った▼恩師だと思っていることは本人に言ったことはない。もう伝えようもない。だからせめて、届かなくとも思い続けてゆく。冬のまぶしい青空に小さく誓った。(

幸せをはかるものとは

 日経平均株価がバブル後の最高値を更新したと、今年はそんな言葉をよく耳にした。11日の終値も1992年1月以来、26年ぶりの高水準だったという。

桐生出身・石内都さん、大規模個展「肌理と写真」始まる

 初個展から40年、目には見えない時間の堆積や亡くなった人の日々の痕跡を写し出してきた石内都さんの個展「肌理(きめ)と写真」が9日から、横浜美術館で始まった。横浜にある暗室から生み出されたモノクロームの作品から最新作の広島で被爆した少女のブラウスまで、朽ちゆく建物や身体に残る傷痕、母の遺品、桐生で撮影した銘仙、フリーダ・カーロの衣装などをふくむ240点で構成される大規模な企画展だ。これを一つの区切りとするかのように、来年には横浜を出て出身地の桐生に移住する石内さん。逢坂恵理子館長は「隠されたテーマは横浜と桐生」と語った。(蓑崎昭子記者)