桐工建設科3人がテーブルとベンチ動物園に設置

 桐生が岡動物園のフラミンゴ前広場に、テーブルとベンチが設置された。県立桐生工業高校建設科の3年生3人が企画製作したもので、14日に動物園と高校の関係者が集まって引き渡し。ブルーシートが取り払われて現れた真新しいテーブルとベンチに歓声があがった。細部まで工夫をこらしたていねいなものづくりに、列席した二渡諭司校長も「末永く愛されるものになった」と喜んでいた。

遠くはない

 南海トラフと根室沖の巨大地震の発生確率が80%に引き上げられたと、政府の地震調査委員会が公表した。南海トラフでは最悪の場合、津波などで約32万人が死亡。避難者の数は地震発生から1週間で最大950万人に上るという▼南海トラフは海のない群馬からは遠いイメージがある。静岡から四国にかけての太平洋側にある、深い溝状の地震発生帯のこと。同地震での群馬県桐生市の揺れは震度5弱と想定。東日本大震災のとき、桐生市は同6弱だった▼喉元過ぎれば何とやらで、7年前の震災当日のことを、私はすっかり忘れて日々を送っている。日記によると、本社の3階にいた。大揺れで棚から冊子が床にばらまかれ、天井からはがれたタイルが落下。外へ逃げた。揺れは収まらず水銀灯がしなり、道向こうの屋根瓦が落ちた。家族の安否を確認したかったが、携帯も固定も電話は通じなかった▼翌日からガソリンや灯油が買えず長蛇の列。物流停滞や被災地への供給で食料品や水が品薄に。毎日余震や原発の情報が流れ、風邪も流行した▼巨大地震の発生確率は日に日に上がっていく。東京や海沿いの遠隔地で暮らす子や孫を持つ人は多いだろう。南海や根室は遠いが、遠くはない。(

桐生市、介護保険料引き上げへ 基準月額6600円に

 3年に1度改定される介護保険料について、桐生市は20日開会の市議会定例会に、2018年度から65歳以上の加入者の基準月額を現行より1・9%(125円)増の6600円に引き上げる条例改正案を提案する。期間は20年度まで。同改正案では所得水準で区分する保険料設定も見直し、現行の13段階から14段階に細分化することなども盛り込んだ。

中央中、3年連続で学校賞 ドコモ未来ミュージアム

 未来をつくる子どもたちの夢を応援しようと、NTTドコモが毎年開催している創作絵画コンクール「第16回ドコモ未来ミュージアム」で、桐生市立中央中学校(今泉周二校長)が3年連続で学校賞に選ばれた。13日に船越健志群馬支店長が来校して、全校集会で賞状と副賞の目録を贈った。個人でも野田竜汰さん(同校3年)の「海底基地」が入選し、表彰された。

冬の緑

 畑の脇に延びる狭い土の小路を通り抜けて出勤する。その日の風の強さや湿気、光の加減によって、足元の土の表情は毎日変わる。その変化を眺めるのが楽しみでもある▼真冬、冷え込んだ朝には、地面を押し上げるように霜柱が成長する。踏まずにはおられず足を忍ばせると、ざっくとした感触が足裏から伝わってくる。子どものころから慣れ親しんだ寒い冬の感触▼どんなに寒くなっても、小路の周辺には必ず緑がある。この季節、濃い緑色の細長い葉はヒガンバナ。秋の彼岸のころ、あでやかな赤い花を咲かせていたがそのときは葉などなくて、土から伸びた黄緑色の茎の上に花ばかりが咲いていた▼葉の存在に気づくのは、決まって丈の高い草たちが枯れた後、冬のいま時分だ。つややかな葉が輝いて見える。光を受けてせっせと光合成し、養分をつくって球根を増やし秋の開花に向けた準備をする。もの言わぬ、黙々とした営み▼寒い中でも、地面にへばりつくように葉を広げている植物は意外と多い。赤や黄に染まった花や実がないときは存在に気づく機会さえ少ない野草だが、春に向けた足どりは着実。自ら移動する機能や言葉を持ち合わさぬ命のしたたかさとたくましさを思う。(