寒空の下で走る

 長距離走が苦手だ。どんなに練習してもちっとも速くならないし、ゴールまで苦しさしか感じず、体が楽になるセカンドウインドなんて本当にあるのかよと思っていた▼なのに、年明けからほぼ毎日明け方に走っている。60回目の節目を迎える桐生市堀マラソン大会に申し込んだからだ。正直、積極的に走りたかったわけではない。申し込みが初めて1万人を突破した大会で少なからずいるであろう、アンダーカバーの高橋盾さんによる記念品が目当てだ▼一般の部でないとTシャツがもらえないので、無謀ながら5キロにエントリーした。何もしないままでは絶対に走り切れないから練習するしかない。かくして、早朝ランニングが始まった。はじめは歩かないよう耐えるのに精いっぱいだったが、このごろ様子が違ってきた▼タイムや順位を気にせずマイペースで走るからだろう、セカンドウインドの訪れを実感できるようになった。ふくらはぎに負担がかかって痛みが出るので着地を試行錯誤したらかなり緩和されたし、この調子でいけば目標の完走を果たせそうだ▼刻々と変わる日の出の空を眺めながら走るのが愉快になってきた。大会が終わっても続けるつもりでいる。(悠)

2市で7件“クロ” 施設で不適切拘束も 高齢者虐待

 2012年度に桐生、みどり両市が通報・相談を受けた「家族や親族など(養護者)による高齢者虐待」は16件で、うち7件で虐待があったと認定された。また、みどり市では「介護施設従事者等による高齢者虐待」の相談・通報が2件あり、うち1件で虐待があったと認められた。

「心の中に希望を」 富弘美術館がメッセージ入りバッグ

 みどり市東町草木の富弘美術館(聖生清重館長)が新商品として、緑色の手提げバッグ「心(バッグ)の中に希望を」を発売する。

標準化を超えて

 宮澤賢治の詩や物語の朗読なら、同郷の長岡輝子さんの盛岡弁がおもしろい。津軽弁も独特で、南部弁や下北弁とも違うという。津軽出身の太宰治の小説を“翻訳”した「走っけろメロス」を聞いてみたいと思っている。ひとくくりにできない、東北の豊穣さ。言葉がそれを象徴する▼上州弁を取り入れた新井高子さんの第3詩集「ベットと織機」(未知谷)は、詩壇(?)から「特異な詩集」と評されているという。桐生市境野町の実家は織物業で、力織機と働く女たちの中で育った原風景が「ジャンガン、ジャンガン」という擬音をまとわせ表現される▼境野小5年生の担任の影響で「文学児童」になったが、桐女ではダンス部で慶応大学に進み東洋史を専攻。「私って何だろう」「自分の居場所をつくろう」と詩作を再開。現在は埼玉大学日本語教育センター准教授で留学生に対する。現代日本、日本語、これでいいのかとの思いがある▼桐生の女たちのことばの強烈な実例として挙げてくれたのが「シミズ」。貧相な音色ゆえの実在感は「シュミーズ」なんて足元にも及ばないと。話者であった母上の影響も大きいのだろう。本紙掲載日がその命日だったというのも奇遇、また縁が結ばれた。(流)

桐生、みどり市長会議 6テーマ一体研究

 桐生、みどり両市長が共通の政策課題などを協議する「市長会議」が16日、みどり市役所笠懸庁舎で開かれた。桐生市の亀山豊文市長とみどり市の石原条市長、両市の副市長と企画部門の部課長らが出席し、これまでの両市の連携状況を確認。その上で、両市の共通課題を一体的に研究するため、六つのテーマを掲げた仮称「桐生・みどりまちづくりビジョン」を新たに設定することで合意した。