常在戦場

 関東に接近する台風としては「10年に1度の勢力」という割には被害が少なくてよかったと思っていた。伊豆大島の甚大な土砂災害を知るまでは▼当地域においても、16日午前8時現在では一部の鉄道運休や道路通行止め、小中学校などの登校時間の繰り下げ程度だった。警察への被害通報はなく、消防の出動状況も、道路の側溝にカラーコーンが詰まって水があふれ出し、住宅床下に浸水する恐れがあるとの通報の1件だけだった▼気象関係でも、3時間降水量は桐生市で55・5ミリと10月の観測史上最多となったものの、伊豆大島の335ミリに比べれば6分の1。最大瞬間風速も同日午前8時現在では12メートルほどだった▼このため、被害状況の記事も前述のとおり「被害少なし」で書き始め、写真もこれといってなかったので記事のみの予定だった。ところが、午前9時半ごろから状況が一変した。倒木、住宅屋根の飛散、塀の倒壊、物置の屋根飛散の恐れなどに加え、大規模停電と、強風による被害が続々と発生したからだ▼急きょ、住宅の屋根が飛ばされた現場に向かい、記事を「被害相次ぐ」に書き換え、なんとか締め切りに間に合わせた。「まさか」という坂は確かにある。(ま)

ボウリングで快挙 アジアユース団体金

 ボウリングの宮澤拓哉選手(桐生第一高校普通科2年)が、世界を見据えて練習に励んでいる。9月には日本ボウリング協会のユースチーム(男女各6人)で初の国際舞台、アジアユース選手権香港大会に出場、団体で金メダルを獲得。東京国体では少年男子個人戦で県勢過去最高の2位に入った。連日の投球で右腕の太さが左の1・5倍もありそうな宮澤選手。「もっと国際大会に出て活躍したい」と意欲的だ。

大雨・強風で被害 3500世帯停電

 大型で強い台風26号は16日正午現在、東北沖を北上した。桐生地区の被害では強風の影響で住宅の屋根が吹き飛ばされたり、約3500世帯が停電したほか、大雨の影響で鉄道の一部が運休、一部道路で通行止めとなった。桐生地区の小中学校などは16日の登校を原則2時間遅らせた。

やさしくない

 桐生駅で電車を待っていた。ホームに滑り込んだ電車の扉の前でしばし待つが開く気配がない。「そうか、この季節でも手動なのか」。何事もなかったように手で扉を開けて車内に入り、扉を閉めて座席についた▼昔、冬の寒い日、茨城県の友人と電車で伊香保温泉に旅した。電車の扉が手動であることに驚く友人にこちらが驚く。「経済的でしょう」。ちょっと誇らしい気持ちで説明した▼ただ、初めての人には不案内だし、電動扉と違って高齢者や子ども、大きな荷物を持った人などには優しくない仕組みである▼初めて訪れた土地で公共交通機関を使うとき、勝手が分からなくて困ることがある。特にバスは前乗りか、後乗りか、前払いか、後払いか、このルートで合っているのかと。運転手や地元の人に尋ねればいいのだがなかなか最初のひと言が出てこない▼今月6日、低速電動コミュニティーバス「MAYU(マユ)」の4色4台での運行が始まった。12月まで街なかを走るという。しかし、無料であること、また、曜日でルートが異なることなど、車で移動することの多い市民がどれだけ知っているだろうか▼もし、観光客に話しかけられたら、みなさん答えられますか。(野)

あす大荒れの恐れ 桐生消防も警戒態勢

土のうを車両に積み込む消防署員

 大型で非常に強い台風26号の影響で、県内は16日朝から昼ごろにかけて大荒れの天気となる見込みだ。気象庁は低い土地の浸水、土砂災害、河川の増水・氾濫などに警戒するとともに、大気の状態が不安定になることによる落雷、竜巻などの突風にも十分注意するよう呼び掛けている。