イニイイ

 もう6年連続6回目になる。さらなるツワモノがいることを承知の上で、少しだけ生意気を言わせてもらえば、自分では「ちょっとしたベテラン」のつもりになっている▼会社の健康診断で胃の内視鏡検査(胃カメラ)をした回数。バリウムを飲むX線検査が規定だが、オプション検査で毎年、胃カメラを飲むことにしている▼バリウム検査で異常があれば胃カメラを飲む。ならば最初から胃カメラがいいと思って始めた。「口から」と「鼻から」の両方式を経験したが、自分は口から派。最初は力が入りすぎて苦しんだが、「ヨダレが出るのも気にならないほど脱力する」というコツをつかんだら一気に楽になった▼胃カメラを前にして、緊張せずに脱力する―。この難題をクリアして検査を終えると、ひと仕事終えたときの達成感に包まれる。先日届いた検査結果にはあえて触れない。ここで言いたいのは、困難を乗り越えた後のすがすがしさである▼ちなみに12月11日は「胃腸の日」。イニイイの語呂合わせにちなんだものだ。暴飲暴食続きの忘年会シーズン。すがすがしくない検査結果をにらみながら、たまには胃に優しい食事でも心がけてみようか。(針)

練達の技一堂に 初のマイスター作品展

 手仕事のすばらしさを市民に知ってもらおうと、優れた技術を持つ職人たちが年明けに作品展を開く。桐生、みどり両市内の「全技連マイスター」が初めて開く“匠(たくみ)のフェア”。練達の職人の技が一堂に披露される。

交流から「共同学習」へ深化、合奏で心通わす

 同年代の生徒どうし、ともに音楽を楽しみ、相互理解を深めようと、県立渡良瀬養護学校高等部の生徒全員と、桐生市立商業高校吹奏楽部とが9日、共同学習を行った。「来ていただき」「聞かせてもらう」という交流から一歩進んで、「いっしょに練習し、曲をつくりあげ演奏する」共同学習へと深まってきた両校合同の時間で、「風になりたい」を合奏した。

自然エネルギー

 太陽光発電事業が桐生地域でも盛んだ。桐生市新里町で10月に「いちごECO桐生奥沢発電所」が開所し発電を始めたほか、民間企業も工場や倉庫の屋根、空き地を活用しパネルを設置。森産業はホテル国際きのこ会館跡地に計画し、整地を進めている▼同社が推進する大きな理由が福島第1原子力発電所の事故だ。キノコ生産者向けに種菌や菌床を販売している立場から、影響をいまだに受けている農家をおもんぱかり、沼田と桐生での事業化を図った▼小泉純一郎元首相が原発をすぐにゼロにすべきだと11月に演説して話題になった。内容が断片的にしか伝わらないので真意を測りかねたが週刊ポストに全文が掲載されており熟読した。決して荒唐無稽ではなく、至極まっとうな訴えだった▼主張は「10万年に及ぶ放射性廃棄物の管理を安全にできるのか」の一点。視察したフィンランドの広大な最終処分場でさえ原発1基分の容量に過ぎず、54基もありながら処分場一つない日本の問題点をつまびらかにし、自然エネルギーへの転換を説いた▼地震国の日本で気が遠くなるような年月、どれほどのコストを掛けて核のごみを管理し得るのか。答えは見えている気がする。(悠)

街の灯をつなぐ

 亡くなった坂入良一さんはすし店美喜仁の名付け親だ。その命名物語は実に型破りである。