祇園祭へ心一つに 若衆が初の団結式

各町の若衆会代表者

 8月の桐生八木節まつりを彩る伝統行事で、358年の歴史を誇る桐生祇園祭。その執行役を務める本町一―六丁目と横山町の若衆が一堂に会する初めての「団結式」が21日夜、桐生市市民文化会館スカイホールで行われ、ライバルとしてしのぎを削ってきた各町の若衆が、祇園祭に向けて心を一つにしようと結束を誓い合った。

シブい空間

 「桐生に一度行きたいんです」。写真家はそう言った。東京・銀座で開かれている写真展を見に行ったときのことだ▼サンフランシスコ在住。日本での作品展は初めて。遠い親戚にあたり、案内状をいただいていたこともあって、休日に上京し、会場を訪ねてみた▼桐生で暮らしたことがあるテキスタイルデザイナーと米国で知り合い、「素晴らしいストールを一ついただいた」のが桐生との出合いだったという。ストールは「母も気に入って、今は私より母のほうが…」とほほえんでもいた。デザイナーとの話の中に桐生がよく出てきて「機会があったら」と思うようになったという▼写真展の会場は7階建ての古風なビルの一部屋だった。昭和8、9年に建てられた「銀座で一番古いビル」だとか。エレベーターは扉を手で開閉するレトロ調。全体で30ほどの部屋があり、各部屋ともかつて住居だったが、今は画廊、店舗、展示会場などに使っている。8〜10畳ほどの広さで、パネル写真は7、8点しか飾れない。が、作品は独特の空間と響きあっていた▼「銀座で一番古いビル」は、桐生の有鄰館と同じような「匂い」がする空間でもあった。歳を重ねた「シブさ」を味わった。(な)

珍種スギナ発見 県内初 菱五の穴切沢で

 緑色のツクシを付けたようなスギナの一種「ミモチスギナ」が、桐生市菱町五丁目の穴切沢で見つかった。20年来桐生近隣で活動している植物研究グループ「鳴神塾」のメンバーが発見したもので、桐生市植物誌にも群馬県植物誌にも載っていない珍しいスギナだ。ツクシ状の胞子はまた来年、時期になれば見られるらしい。

末広「スマイルマーケット」 じわり浸透

スマイルマーケット

 桐生市末広町の街角に若者向け雑貨や飲食の出店が並ぶ不定期市「スマイルマーケット」をご存じだろうか。同町で若者向けの店を営む人たちが呼びかけ、昨秋と今春の週末に計4回開いた。回を重ねるごとに出店者や来場者が増え、徐々に浸透し始めている。次回は7月20、21日の予定。「20〜40代が笑顔で楽しめる市にしたい」と関係者は意気込んでいる。

父の日前日

 コンビニの券売機で前売り券を買う。慣れない動作で妻子の券を購入し、次は自分と思った瞬間に「売り切れ」の表示。絶妙なタイミングに思わず吹き出してしまった▼父の日前日のラグビー観戦。主役であるはずの父の券だけがない。ふびんに思った妻が券を譲ると言ってくれたとたん、今度は当日同時刻に外せない仕事が入ってしまう。間が悪いとはこのことだ▼どうしても観戦したかったのにはわけがある。欧州2連覇中で北半球王者のウェールズ代表を、満員のホームで迎え撃つ日本代表。大阪での初戦は18―22の惜敗だった。試合には出なかったが、日本代表には桐生市の霜村選手もいる。東京での第2戦は必ず歴史に残る試合になると確信していたからだ▼予感は的中し、23―8の歴史的大金星。初対戦から40年、13度目の挑戦で初めてウェールズに勝った。一通り仕事を終えた後、ニュースで結果を知る。勝利の瞬間に両手を突き上げて雄たけびを上げる選手たち。そのすぐそばの客席最前列で喜ぶ妻子の顔を見つけた▼何十年も待ち続けた歴史的大金星の感激と、現場に惜しくもいられなかった無念…。うれしいような寂しいような、複雑な父の日前日だった。(針)