笠懸に“サーキット”開設、60年代に流行「スロットカー」

専用サーキット

 1960年代に大流行し、ここ数年で人気再燃中の「スロットカー」の専用サーキットが、みどり市笠懸町西鹿田にオープンした。スロット(溝)のあるコースで、動力付き模型自動車を走らせて競う。簡単な操作と手ごろな値段でレーサー気分を味わえるのが魅力だ。オーナーは「以前熱中した世代も、最近知った世代も、ぜひ気軽に立ち寄って」と来場を呼びかけている。

せみしぐれ

 近くの公園に桜の大木があり、樹上からセミの大合唱が響き渡る。暑さに拍車が掛かるような鳴き声に、耳から季節を実感する▼視線を地面に落とすと、木の周囲にいくつもの穴が空いている。ちょうど人差し指がすっぽりと入る大きさだ。セミの幼虫が這い出してきた跡である。固く踏みしめられた土を少しずつ掘り進み、地上に出て木へと登り、無事に羽化を果たしたのだろう。数多くの抜け殻が桜の葉の裏に確認できた▼幼虫の間、何年もの月日を地中で過ごし、成虫になるとわずかの間に寿命を迎えるというのは、広く知られているセミの生態だ。鳴くのはオスだが、あの大合唱もメスと出合って命を次へとつなぐためと思うと、力を振り絞った魂の叫びに聞こえてくる▼うまく飛べなかったのか、交尾してつながった2匹が目の前に落ちてきた。せっかくペアになれたのに、このままではアリのえさだ。アリの食料事情もあるだろうが、ここはセミに加担し、手ですくい上げて放してやった。見回すとあちこちに亡きがらが落ち、働きアリの見事な手際で解体されていた▼小さな敷地にみた自然の輪廻。夕刻の涼しい風に、時節が移ろう気配があった。(悠)

灯籠流し復活へ 赤岩用水に祈りの明かり

灯籠流し

 お盆の恒例行事を復活させようと、桐生市織姫自治会(須永潤一会長)は15日午後7時から、故人の供養やさまざまな祈りを込めた「灯籠流し」を、同市錦町三丁目の桐生商工会議所裏を流れる赤岩用水で行う。同自治会は現在、参加者を募集している。

広がる協力の輪 難病の小5しゅんすけ君支援

 桐生市立小学校の5年生、新井駿介君(10)が米国で心臓移植を受けられるよう、募金活動を展開している「しゅんすけ君を救う会」(鈴木敏子代表)は、桐生八木節まつり後も各所で街頭募金を行う。また個人・個店、各種団体のほか、桐生薬剤師会(高橋一之会長)が桐生・みどり市内の保険調剤薬局86店舗に募金箱を設置するなど、協力の輪が広がっている。

ナンヌムチケーレ

 もう15年も前のこと。遅い夏休みを沖縄・石垣島の友人のところで過ごすのが恒例となってきたころ。小さな公園に連れて行かれ、見せられたのは、大きな岩。上の方は南国の植物がうっそうと茂り、横には階段も取り付けられていた。聞いてみると、「ナンヌムチケーレ」だという。別名「つなみうふいし」▼つまり、津波で打ち上げられた石、「波の持ち帰り(ナンヌムチケーレ)」。記録によると、明和8(1771)年にあった大地震で起きた津波で、この地では約9千人が亡くなったとか。こんなでっかい岩が打ち上げられるような津波が石垣島でもあったのかと、当時でもすごく驚いた記憶がある▼その後、東日本大震災による津波を中継で見てその猛威と被害に心が締め付けられる思いを経験した。あらためて、ナンヌムチケーレと石垣島の被害もより深刻に思えるようになった▼あの震災の津波で宮城県気仙沼市に打ち上げられた第18共徳丸が、解体・撤去されることになったという。「震災遺構」として保存する動きもあったが、住民への調査で撤去を望む人が多数だったそうだ▼教訓として残すのか忌み事として取り払うのか。記録と感情、難しい問題ではある。(篤)