異文化を多彩に

 畏敬するロシア語通訳者でエッセイスト、米原万里さんの文章が、折々脈絡なく脳裏によみがえることがある。桐生市市民文化会館の4階にいるときとか、TPP交渉に関するラジオニュースが流れてきて、先日は群馬大学理工学部の交換留学生と対面していて…▼6カ国語が飛び交う国際会議の経験などないが、彼女が存命中の先進国首脳会議では、英・仏・独・伊・露語は直接それぞれの言語に訳されるのに対し、日本語はまず英語に翻訳された上で他の言語に訳されたという。常に英語的フィルターを通してしか世界と対話しないなんて、属国のようだ▼かつて漢字を取り入れ、鎖国時代は蘭学が進歩的で、明治には国語を英語にするか、仏語かエスペラント語か。ローマ字化も提起された。母語を捨てようなんて他国では信じられないだろうが、いまの世は英語化を国際化とのたまう▼日本人の英語がいちばん通じるのはドイツ人だという説がある。インド人が言い張る言葉が分からず発音記号で理解し、フランス人の頻発した単語をモノを見て了解し、タイ人の表現は前後の文脈で類推したり、英語にもお国なまりがあるのだ▼だから異文化コミュニケーションは面白い。(流)

全防犯灯をLEDに 年度内交換へ 桐生市

 桐生市は市内にある約1万1000基の防犯灯を国の補助を受け、年度内にすべてLED(発光ダイオード)化する。節電による地球温暖化対策と経費削減などをねらいとしており、今後導入計画を作成して、事業を進める。同事業が完了すると防犯灯にかかる費用は市全体で年間1200万円ほど削減され、自治会(町会)負担分の電気料金なども少なくなる見込みだ。

小学校で初めて授業、未来創生塾

 地元を愛する感性豊かな人材を育てようと、群馬大学理工学部を核とする桐生の産学官民が連携して今年度から本格始動した「未来創生塾」。その2本柱の一つである市内モデル小学校での授業が16日、同市立北小学校で始まり、塾長の宝田恭之・同大教授が5年生約40人を前に「川は大切な友達。汚さないようにして安全に親しんでほしい」と呼びかけた。

渇水要注意

 まとまった雨が降らない。桐生市の7月の降水量は16日現在で28・5ミリ。これは平年の6分の1で、1976年以降のアメダス観測史上最も少なかった2004年の53ミリを更新するかもしれない記録的な少雨である▼これに伴い、渡良瀬川上流の草木ダムの貯水量は再び減り続け、17日午前9時現在の貯水率は夏期制限容量の66・9%(満水時の40%)まで低下している。このまままとまった降雨がなければ渡良瀬川の取水制限(現行10%)の強化は避けられまい▼10%取水制限は草木ダムの貯水率が満水時の5割を切ったことから、6月21日から実施されている。貯水状況はその後の降雨で取水制限前の水準に回復したが、7月に入ってからの少雨で再び減り続けているのだ▼この減り方は、都市用水40%、農業用水60%の取水制限で断水や干ばつに見舞われた17年前(1996年)に酷似している。あの時、高台では1週間以上も断水し、給水車が出動して急場をしのいだが、水洗トイレや洗濯機、シャワーが使えず、体調不良を訴える人も出た▼猛暑は一服したが、あす以降は再び最高気温30度以上の日が続く見込みだ。悪夢のような事態が再び起きなければいいのだが。(ま)

3連休、舌戦も過熱 各陣営、相次ぎ桐生入り

 21日の投開票まであと5日に迫った参院選。群馬選挙区(改選数1)の各候補は13〜15日の3連休に相次いで桐生、みどり両市に入り、炎天下の街頭でマイクを握った。連休中を中心に、各候補の桐生地区での動きを追った。