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被災地の力

 宮城県南三陸町歌津地区で展開されてきた折り鶴プロジェクトが終了した。東日本大震災から1年の節目に始まった取り組みで、桐生地区の児童生徒や市民有志も数多く参加した。そんな経緯を改めて確認しつつ、折り鶴のお焚き上げに立ち会いプロジェクトの最後を見届けた▼主催した歌津応援倶楽部代表の市川大さん(32)は東京都出身。歌津住民ではなく、大震災直後のボランティアをきっかけに、以来週末を中心に足を運び、住民の意に沿う支援を続けている。「鶴を折り、運んでもらえれば、このまちにかかわる人が増えると思った。プロジェクトは終わるが、被災地に目を向けてもらうための別の手段を考えたい」と話す▼現地で顔を合わせた阿部文洋さん(30)とは、震災後の4月、話をかわした。「ワカメを入れる容器で風呂に入りましたね」と声をかけると、口元が少しほころんだ。阿部さんはいま、地元の若者たちとともに一般社団法人「南三陸町復興推進ネットワーク」の設立、運営にかかわっている。人と人とを結ぶための組織で、活動は幅広いという▼震災後、過疎の問題がいっぺんに噴出したといわれる被災地だが、新しい力も生まれている。注目したい。(け)

折り鶴 天へ 15万羽、復興・鎮魂の祈り乗せ

炎に包まれる折り鶴

宮城県南三陸町の市民団体「歌津応援倶楽部」(市川大代表)が全国の有志に呼びかけ展開してきた「折り鶴プロジェクト」が、6月1日をもって終了した。当日、同町歌津地区では折り鶴のお焚(た)き上げが行われ、地区住民をはじめ桐生など各地から集まった協力者が、大役を終えた延べ15万羽もの鶴をねぎらい、燃え盛る炎に手を合わせ、感謝と復興と鎮魂の祈りをささげた。